クニ子おばばと不思議の森

 新聞の番組表を見てふと思うところがあり、NHKスペシャルを見てみた。結論から言えば神番組だった・・・


 前にも大台ケ原の話でエントリーを書いたと思うが、自然がテーマのNHKスペシャルは出色のものが多い。今回もたっぷり1年掛けて取材しており、民放ではありえない贅沢な作りにため息です。


 内容は宮崎県椎葉村での焼畑農業のお話。椎葉クニ子さんの語りが非常に良いんですよ。朴訥なんだけど、語っている内容は非常に深遠で、成功哲学とかのエッセンスに近いことをサラっと言っちゃいます。原始アニミズムから神道に至る、神がそこかしこに「在る」という感覚が現実のものとして迫ってくる感じです。畑を焼く煙が大きなつむじ風のようになって空に昇っていく映像があるのですが、クニ子おばばに「神が天に帰る」と言われれば、正にその通りだなぁとしか感じられません。素晴らしい映像美と菅原文太さんのナレーションと相俟って、何度もウルっときました。


 焼畑農業自体はたくさんの人を養える類のものではなさそうですが、自然の理には適った農法のようです。樹齢30年位の若い樹は切り倒しても再生するんだね、知らなかったよ。あの斜面で採れたソバはいかにも美味しそうだったなぁ。また、行ってみたい所が増えた!


 次回の再放送は2011年10月6日(木)0:15〜1:04 忘れずに録画せねば・・・