奥秩父・竜喰谷


 奥秩父の入門ルートの美渓です。


一ノ瀬(7:30)〜しゃくなげ橋(8:00/8:15)〜竜喰谷出合(8:30)〜二俣(10:10/10:25)〜大常木林道横断地点(11:45/12:00)〜一ノ瀬(13:20)


 月例の山行で前回の丹沢・キュウハ沢に続いて、またまた沢登りに行ってきました。計画段階では梅雨の真っ只中なので中止かなぁと思ってましたが、美しく晴れ上がり最高の沢日和でした。


 一ノ瀬方面はアプローチが不便ですので前夜発として、いつも通り新宿西口で10:30に集合。中央道 ⇒ 圏央道日の出IC ⇒ R411と走って、深夜1時に「道の駅たばやま」に到着し仮眠をとりました。翌朝は6時に起床し、再びR411を走ります。おいらん淵を過ぎた辺りで一ノ瀬林道の分岐となりますが、現在は工事中で通行止めとなっていますので、仕方なく4km程進んだ落合から犬切峠を経由して一ノ瀬に入ります。民宿石楠花さんの駐車場(500円/日)に駐車させて頂き、一ノ瀬林道を徒歩で下ります。30分ほどの歩きでしゃくなげ橋に到着。橋の袂で装備を整えた後、一ノ瀬川の本流に降り立ち、竜喰谷出合まで沢を下りました。竜喰谷出合は本流の方も8mほどの落差の滝になっており、その上部を渡渉する形になるのですが、足を滑らすと下の釜(落ちたらちょっとヤバそう・・・)まで一直線です。梅雨時だけに水量が豊富でかなり気を使いました。



最初の滝5m


 竜喰谷に入ると、早速5m滝が我々を出迎えます。足慣らしに水流脇を直登しましたが、結構ヌメってました。その後はナメと釜が続く穏やかな流れを遡って行きます。次いで現れるのが、幅広8m滝です。



幅広8m滝


 釜のところにニホンカモシカが水を飲みに来ていたようで、我々の姿を見かけると慌てて左岸を駆け上がって行きました。遡行図では、右岸を巻くと書いてありましたが、このカモシカが登っていったルートが楽そうだったので、同じく左岸から巻きました。続いて、竜喰谷では落差が最大の下駄小屋滝12mを登ります。



下駄小屋滝12m


 深い釜をヘツって右岸のリッジに取り付き、下部を登ります。上部は結構シビアだったので、安全のために高巻きました。続いて、8m階段状と10m曲り滝のコンボとなりますが、10m曲り滝はとても登れる気がしませんでしたので、右岸の踏み跡から大高巻きしました。



8m階段状



10m曲り滝 見た目よりも立ってます・・・


 高巻きを終えてしばらく進むと、中ノ平沢との二俣に至ります。出合からここまで約1時間半でした。小休止して行動食を摂った後、遡行を再開します。主要な滝を越えましたので後は平凡な渓相が続くのかと思いきや、ここからも良い沢でした。美しいナメ床と深い釜を湛えた直登可能な小滝が続き、十分に楽しめました。



途中の小滝 がっつりシャワークライミングでした!


 最後はゴルジュ状の小滝を幾つか越えると穏やかな流れとなり、両脇から木々が迫ってきて歩きにくくなります。楯ノ沢を左に分けてしばらく進むと、大常木林道の丸木橋に至りますので、今回はここで遡行を終了しました。下山は、大常木林道(よく整備されてます)を経て、「ムジナの巣」辺りで将監小屋への登山道に合流し、三ノ瀬まで約1時間の道のりでした。



大常木林道の丸木橋(と僕のメット)


 下山後は、丹波山村の「のめこい湯」で入浴。アルカリ性の湯で肌のヌメヌメ感が心地よい良い温泉でした。食堂で蕎麦を食した後、往路と同じ経路で帰京しました。新宿西口18:00解散。


 パーティーの皆様、今回もありがとうございました。皆様の健脚には、ちょっと物足りなかったようでしたね? でも、初心者を連れて行くなら、最高の沢だと思います。詰めも無いですし・・・ 「東京周辺の沢」(白山書房)だと★2つなのですが、奥多摩や丹沢でこの内容だったら確実に★4つだと思います。来年は大常木谷を企画しますので是非行きましょう!