質的緩和の進展


 今日の日銀金融政策決定会合では、下記の決定がなされました。


■CP及びABCP(担保適格かつa-1格相当、既発行、残存期間3か月以内)買入。上限は3兆円。1発行体辺り1000億円まで。
■輪番オペの運営方法決定
 ⇒残存1年以内:年間55,200億円、1〜10年:96,000億円、10年超:9,000億円、物国:1,800億円、変国:6,000億円
不動産投資法人REIT)のCP・短期社債社債を適格担保化


 CP買入については、ほぼ事前の報道通りの結果といえるでしょう。マネーマーケット担当者に聞く所では、電力CPなんかはFBと同程度で発行されている一方、業種によっては・・・ みたいな二極化が進んでいるようですので、この辺りの状況が幾分緩和されることでしょう。


 輪番オペの方ですが・・・ 物価連動国債が一桁足りない気がするのですが・・・orz
まあ、小さいマーケットですし、期待インフレ率の代用指標であるBEIに対して、日銀が影響を与えすぎるのは良くないという判断などあるのでしょうかね? 1,800億って、財務省のバイバック1.5回分位ですよ。


 で、結構露骨にREITの救済ですか・・・ REITのCPって発行されてるのかなぁ。全く聞かないけどね。この施策だけが何か唐突な感じがするんですよ。どこぞから圧力かかりましたかね?


 社債買入については今回見送られましたが、これから3月末までに1兆円程度の社債償還があり、企業の資金繰りに緊張が走る瞬間が来るかもしれませんので、追加的に措置が講じられる可能性は十分にあるでしょう。


 それから、全く話は変わりますが、日銀ホームページの時系列統計データのダウンロードの使い勝手が非常に悪いのですが、あれ、何とかならないんですかね。 慣れないせいか、非常に面倒なんですが・・・