生保も破綻


本日も株式市場はよく下がりましたね〜 下落率では過去3番目だそうです。ついでに債券市場も先物がストップ安寸前まで売り込まれました。後場寄りでサーキットブレーカーが発動していたのですが、ニュースの配信がちょっと遅くて、一瞬ロイターが壊れたのかと思いました・・・


JGBの下落については、キャッシュ化の動きもあるでしょうが、建玉の減り方などを見ると、CTAなどのロングポジションの手仕舞いが主因だったようです。建玉は50,000枚を割れてましたね。最近は先物の商いも盛り上がらず、今日のような激しい相場展開でも日中の出来高は30,000枚に満たない惨状です。ここ数ヵ月にわたって相場を撹乱してきたCTAの皆様まで退出したら、流動性に決定的な悪影響が出そうですね。


それから、物価連動国債は本日も下落。変動利付国債イールドカーブの顕著なフラット化を受けて結構な暴落。OASは軽く100bpを超えています。一般債関係もお寒い状況で、政保債や(顔悪でない)地方債でもビッドはドン引きです。


で、本日はいよいよ生保が破綻ということです。大和生命が更生特例法の適用を申請しました。でもねー、正直なところ同情は出来んですな。オルタナ系のアセットが運用資産の3割とか・・・ どんなALMになっているのかと。アクチュアリーの言うことをちゃんと聞きましょうよ。


また、保険契約者の方にもあまり同情できませんね。何故、生保や損保を財務体質に劣る会社と契約するのでしょうか? 金の問題なんだから、決して義理や人情で契約するべきではありません。生命保険や損害保険って差別化を図るのが非常に難しい商品だと私は考えています。平均寿命や疾病の
しやすさ、自動車事故の発生率などの統計データから商品設計をする訳ですから、会社毎に極端に違った商品が出来ることはあまりありません。同一の補償条件で保険料が他社よりも安い場合、人件費などの会社の運営コストが低いこともありますが、通常は運用利回りを高めに見積もっているわけですよ。潰れそうな銀行や信金が高い利率で預金を集めるのと似たような構図です。やはり金融リテラシーは大事ですね。


えーと、これからG7がスタートです。先立って行われたブッシュ大統領の緊急会見では、金融システムへの公的資金投入の可能性が示唆されたようですが、時期などについては明言されず、何とも意味の無い会見でした。


まぁ来週も相当に荒れた相場展開となるでしょうから、3連休は英気を養うこととしましょう。