五里霧中


今日もサプライズ連発の激しい一日でした。
10年以上も金融市場で働いていますが、5年に1回とか10年に1回というようなサプライズがあまりにも連続して起こるので、それぞれの事象をゆっくりと考察する暇もありませんね。


それぞれの事象が平時に単独で起これば、結構なニュースなのですが、1日でこれだけ発生すると、はっきりいって感覚が麻痺します。リーマンブラザーズの破綻とか遠い昔のような気がしています。


あと、仕事に直接関係するニュースとしては、8日に行われる予定であった、わが国の物価連動国債の入札が見送りとなったことが挙げられます。
過去2ヵ月のあまりにも悲惨なパフォーマンスのお陰で、この債券への投資家が絶滅したため、久しぶりに入札が未達になるんじゃないかとワクワクしていたのですが、あっさりと中止されて、ちょっと残念です・・・


PD(プライマリー・ディーラー)制度の下、PDは発行額の3%分の落札義務があります。現在、PDはリーマンが抜けて24社のはずですので、3%×24社で72%分は確実に落札されます。今回の発行額は減額されて3,000億円でしたので、わずか840億円の応札が見込めないために中止となった計算となります。まったくもって寒い状況です。財務省も本当にこの市場を育成したいのであれば、NOMURA-BPIへの組入れを要請するしかないですね。期前償還のあるRMBSが入るのですから、物価連動国債など何の問題もないでしょうに。


さて、明日は何が起こるでしょうか。朝起きるのが楽しみです。