雨の物語


 NHKスペシャル「雨の物語〜大台ケ原 日本一の大雨を撮る〜」を見ました。雨というテーマを通じて大台ケ原の四季を紹介するという内容で、日本の美しい風景に目を奪われました。素晴らしい映像美でしたね。


 NHKのノンフィクション・ドキュメンタリーは本当に出色のものが多いと感じます。社会的なテーマも面白いのですが、自然を扱ったテーマでは民放が足元にも及ばない、力の入れ方が伝わってきます。今回も地味といえば地味なテーマなのですが、その制作にどんだけ時間とカネを投入しているのかと・・・ まぁ、カネについては、タレントが出る訳ではない(ナレーターは大沢たかお氏でしたが・・・)ので、民放のバラエティ番組に比べれば遥かに安いのでしょう。NHKの視聴率が俄かに回復しているのも頷ける話です。


 最近は本当にテレビを見なくなりましたね。平日はNHKニュースしか見ない日も多いですし、休日もリビングに居てもテレビを消していることがほとんどです。1日24時間という人間にとって所与の時間制約の中で、必要な睡眠と(長時間)労働を除いた余暇はごくわずかです。その中で、子供と過ごす時間を確保し、必要な勉強や情報収集(主としてネットと読書)をこなせば、テレビ視聴に割ける時間はほとんどありません。その貴重な時間をバラエティやクイズ番組に費やすことはあまりにも無駄に感じられます。特にクイズ番組とかきついです。「おバカ」なタレントの珍解答を聞いて何か癒されるのでしょうかね。


 同僚や友人との会話にTVの話題が出なくなって久しくなります。大スポンサーである大手企業のサラリーマン層では結構なTV離れが進んでいるのではないでしょうか。トヨタの奥田氏の発言ではありませんが、真摯な番組制作に取り組まないと、不況を背景とした広告費削減の流れの中で、思わぬスポンサー離れが進むかもしれませんね。


 それにしても、大台ケ原は美しい所ですね。私は関西出身ながら、当時は登山の趣味が無かったので、未だに訪れたことがありません。「サマーコレクション」とか登りたいなぁ。


 明日から師走。1週間はかなり事務作業があるので、気を引き締めねば・・・