フリーフォール


本日の市場は昨日に輪をかけたハードな動きでしたね。日経平均バブル崩壊後の安値にあと一歩に迫る下落。それよりも凄かったのが為替で、円全面高が激しく進行。特にLDNタイムに入ってからの動きは壮絶で、まさにフリーフォール状態。ドル円が一瞬で1円位下落するのを久しぶりに見ました。


ただ、このような為替の変動を起こすようなニュースが全く流れてないので、円の暴騰を眺めつつ何だか不思議な気分になりました。もちろん、ポンドは英国の7-9月期GDPが前期比マイナス0.5%(年率▲2.0%)だったことが一因だったりするのですが・・・ それ以外は特に目立ったニュースはありませんでした。


やはり、円を起点とするレバレッジの体系が完全に逆回転に入っていますね。円を調達して米ドルへ、米ドルからユーロや新興国へと流れていた、これまでの金の流れが逆流し、レバレッジ分の投資資金が円に回帰するという構図でしょうか。国内株の下落もこの構図の一部でしょう。ヘッジファンドの決算は11月が多くなっており、45日前の解約通知が一般的ですので、ちょうど解約対応売りの真っ最中ってことかと・・・ 国内株の先安感と円の先高感は否定しがたいですので、ファンドマネージャーとしては一刻も早く取引を終えたい所ですね。そうしたリクイデーションが終わるまでは株式市場のそこは見えないということになりますので、早くてあと数週間は軟調さは払拭できないですね。


日本株のバリュエーションは本当に割安ですよ。ソニーみたく前期比58%減益となっても、PERが10倍を超えない銘柄が山のようにありますしね。優良株を拾うか、小型株で勝負するか、悩みどころです。仕事柄、臨機応変なトレードは出来ないので、小型株とか新興株はちょっと恐いのですけどね。


で、アルゼンチン。
民間の年金資金を国家が実質的に接収とか・・・ さすがです。