麻生首相の所信表明演説

麻生首相は個人的に好きな政治家なので、仕事中にも関わらずBloomberg経由で演説を見てしまいました。心を打つような良い演説というのとは少し違いますが、民主党への挑発が随所に見られて、ある意味で刺激的な所信表明演説でした。


マスコミでは「解散・総選挙を意識した・・・」という見方が一般的のようですが、こんなタイミングで選挙に踏み切る必要があるのでしょうか? どう頑張っても衆院選議席を減らすのは自明ですし、与党で何とか過半数を確保できたとしても、参院のねじれ状況には変化はないのですから、あせって解散する必要はないでしょう。


今日の所信表明演説で首相が示したような、施政上の重要論点を明確にした上で民主党の対案を引き出す方法は非常に効果的だと思います。民主党の政策は、世間一般には耳障りが良いのですが、財源が明確でないなど、どうにも危うさを感じさせるものです。また、党内にかなり「左」の勢力を抱えているため、外交・安全保障の分野では、「内乱」を誘発できる可能性も高まるでしょう。


麻生首相はご自分でも述べたように、正々堂々と民主党と戦って自民党の活路を切り開いて頂きたいと思います。