丹沢・キュウハ沢


 既にここも山ヒル地獄か・・・


塩水橋(8:00)〜キュウハ沢出合(8:50/9:15)〜キュウハの大滝下(10:00)〜大ガラン沢出合(12:30)〜丹沢山(14:40/15:20)〜(天王寺尾根経由)〜塩水橋(17:40)


 前回の乾徳山からほぼ4ヵ月ぶりの山行で、会のメンバーと今年初の沢登りに行ってきました。表丹沢や西丹沢のメジャーな所は結構行きましたので、今回は初めて東丹沢・本谷川流域にチャレンジしました。


 いつものように新宿西口で朝6時に集合し、中央道相模湖東IC経由で宮ヶ瀬湖へ。林道は塩水橋の少し先で通行止めとなりますので、橋のたもとに1台分だけ空いていたスペースに駐車しました。朝8時ながら、かなりの数の車が停まっていました。ゲートから小1時間、舗装された林道を歩くとキュウハ沢出合に着きます。そこから踏み跡を辿って河原に出るだけで、既に足元には3匹の山ヒルが・・・ 速攻で虫除けスプレーを噴霧して事無きを得ましたが、先が思いやられます。開けた河原で沢装備を整えて出発。ステップの付いた堰堤を4つ越えると、いよいよ小ゴルジュ帯に入ります。私を含めてパーティー全員が今年初の沢登りでしたので動きが硬く、四町四反ノ沢出合手前の滝だけは直登できずに巻いてしまいました。



快適な小滝


 出合で小休止した後、キュウハの大滝に取り付きました。下の写真のように正面はとても直登できませんので、右岸のチムニー状を登ります。ほぼ垂壁で残置シュリンゲを掴んでのA0でないと厳しく、パーティーのメンバー二人には念のため高巻いてもらいました。



キュウハの大滝


 大滝の上はやや平凡な渓相となりますが、2段8m(2m+6m)や2段8m(3m+5m)などの滝が楽しめました。特に後者は水流の中にホールドを求めたために、豪快にシャワーを浴びて全身ズブ濡れとなりました。その後、二俣を右に進むと2段10m(5m+5m)の滝が現れます。下段を登ったものの、上段は苔でヌメっていてアレなので、右壁のリッジから高巻きました。大ガラン沢出合で小休止。



大ガラン沢出合 豪快に崩れてます・・・


 本流は左に折れますが、ここでほぼ水は涸れます。3mCSを攀じ登ると、10mの涸れ棚に至ります。斜度はそれ程ではないのですが、とにかく脆いですので念のためロープで後続を確保しました。これが終わると、ガレた沢をひたすら詰めるのみとなります。行き詰ると支尾根を適当に登るのですが、そこが正に山ヒル地獄・・・ 地面に目を凝らすと、とんでもない数の山ヒルが頭を振って待っています。木の枝で取り付いた山ヒルを落としながら進むも、山頂で装備を解くと靴下にはやはり4〜5匹ついていました。ファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュタイツを履いているにも関わらず、その中にまで1匹入り込んでいました。幸い私は吸血されなかったのですが、他の2人が血まみれに・・・ いやぁ、気持ち悪かったです。下山は天王寺尾根経由で塩水橋まで。煤ヶ谷の別所の湯で汗を流して、東名道経由で帰京しました。


 パーティーの皆様、今回もありがとうございました。
個人的には東丹沢方面は(山ヒルのおかげで)もうお腹一杯ですな。最近では、水無川流域や葛葉川本谷も山ヒルだらけとか。もう丹沢はマヂで卒業かなぁ・・・